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お腹の不調は重病のサイン?腸閉塞の症状と内視鏡検査のススメ

お腹の不調は重病のサイン?腸閉塞の症状と内視鏡検査のススメ
投稿日
2025.07.04
更新日
2025.07.04

 

「最近、なんとなくお腹が張る」
「ガスが溜まっている感じが続く」
「便通がすっきりしない…」

このように、不快感があるけれど日常生活に影響が少ない体の異変は、病気ではなく食生活や日常のストレス、加齢のせいにしてしまいがちです。

そしてある日突然、猛烈な吐き気と腹痛に見舞われて病院に担ぎ込まれ、腸閉塞で血流が止まっているとわかり、緊急手術になったという人もいます。

これくらい症状が悪化するまで放置してしまう人は珍しくありませんので、今回は一つの腸の病気の知識として知っていただくために腸閉塞のお話をいたします。

腸閉塞の症状について

上でお伝えした腸の不快感は、腸閉塞の初期症状でもあります。腸閉塞(イレウス)は、簡単に言うと腸が狭くなり詰まってしまう状態です。

腸管が狭くなると食べ物やガス、消化液が正常に通れなくなるので、お腹が張ったり、便通が悪くなったり、吐き気を催したりするのです。

ただ、軽い不快感の時点で受診して腸閉塞の兆候があるとわかるのはまれで、多いケースは腸の通りが悪くなってお腹が膨れて突然吐く。それで病院に運ばれてくる。原因が何か調べたら腸閉塞だったというもの。

腸閉塞が原因の場合、お腹が痛くなるのは詰まりが深刻になってからの症状なので、そうなると緊急手術が必要かどうか判断しなければならないくらい深刻な状態となります。

腸閉塞の原因について

腸閉塞の原因はさまざまで、

  • 過去の手術による腸の癒着
  • 便秘による詰まり
  • 腸のねじれ(腸捻転)
  • 腸の動きがとまってしまう麻痺性イレウス
  • そして、腸瘍(大腸がんなど)による通過障害

があげられます。

腸の手術歴だけでなく、腸の周りの臓器の手術で開腹したことがある場合も腸の癒着が起こり得ます。腸は動きやすいので、お腹の傷が回復するときに腹壁などに癒着してしまうんですね。

大腸内視鏡検査を行うと、癒着のあるかどうかはわかります。腸管が狭まって内視鏡カメラが入りにくい場合も多いので、そういった方の検査はなるべく痛みが出ないように慎重にカメラを進めるようにしています。

手術歴による腸の癒着は、年月が経って剥がれるものでもありませんので、お腹の症状で受診される際に「開腹手術歴はありますか?」ときかれたら、どんなに昔の手術歴でも申告するようにしてください。

大腸がんでも腸閉塞は起こる

腸閉塞の原因として「大腸がん」です。

がんが腸の内側にできると、だんだんと腸の通り道が狭くなり、やがて完全に詰まってしまうことがあります。これが「がんによる腸閉塞(腫瘍性イレウス)」です。

がんが大きくなり腸が詰まると、食事ができず、水分も摂れず、腸内にガスや消化液がたまって腹部が膨れます。さらに放置すると腸の血流が悪化し、最悪の場合は腸が壊死してしまい、穴があいて腹膜炎を起こす可能性もあります。

このような状態になると、命に関わる重大な状態です。医師の口から「余命」という言葉が出るのは、こういう進行した大腸がんによる腸閉塞が起こったケースです。

ただ、大腸がんはいきなり大きいものが発生するわけではなく、最初は小さいものが年々成長していくものです。

ここまで成長する前に定期的な検査で見つけて、がんが小さい状態で治療を始めるのが重要です。

健康診断の便潜血検査で大腸がんが見過ごされるケース

ここ最近、当クリニックで大腸内視鏡検査を受けた方で、直腸がんが見つかった方が数名いらっしゃいました。

ある人は、毎年きちんと健康診断を受けていて、初めて便潜血検査で陽性が出て、念のため精密検査を受けに来た方でした。

内視鏡カメラで腸内を観察したところ、直腸の肛門近くのところにがんが見つかりました。おそらく、できてから5年くらいは経ってるよね、という大きさに成長していたのです。

つまり、体の中にがんがずっとあったけれど、たまたま毎年の検査のタイミングでは出血しておらず、便潜血検査では引っかからなかったということです。

見つかったときのがんのサイズと肛門から1㎝くらいのところのがんだったため、手術ができるとしても人工肛門は避けられないでしょう。もう少し早く、がんが小さいうちに見つかっていたら、そこまで広く切除しなくて済んだかもしれないのに…と思いました。

「腸閉塞=がん」ではなく、余命との関連性もありません

腸閉塞の原因のひとつに「大腸がん」はありますが、それは全体の一部に過ぎません。

実際には、過去の手術歴による癒着や、慢性的な便秘、ストレスによる腸の機能異常など、がん以外の原因のほうが多いのです。手術なしで、絶食や点滴で治る場合の方がほとんどです。

つまり、腸閉塞と言われたからといって、すぐにがんや余命と結びつけてしまう必要はありません。

ただし、腸の不調の陰に深刻な病気が隠れている場合もありますから、少しでも異常があると感じたら放置せず早めに適切な検査と治療を受けるようにしてください。

大腸内を直接観察する大腸内視鏡検査を受けましょう

腸内の病気を特定するために、最も確実な検査は大腸内視鏡検査だと考えます。

大腸内視鏡(いわゆる大腸カメラ)は、肛門から細い内視鏡カメラを挿入し、腸管の内部を直接観察する検査です。

粘膜の状態を目で見て確認できるため、がんやポリープの有無・狭窄の位置や状態・腸の動きなどを、高い精度で観察し診断することができます。

観察中に、疑わしい部位から組織を採取して病理検査を行うこともできますし、小さいポリープであればその場で切除も可能です。

大腸の検査には他にも、X線による検査(いわゆるバリウム検査)やCT検査もありますが、検査の精度とかかる時間を考えると、形や色、表面の状態をカラーで観察できる内視鏡検査が最も確実です。

日帰りでできますし、痛いのが怖いという場合は鎮静剤を使って寝ている間に終わることもできるのです。

「不調を見ないふり」で後から後悔しないためにサインを見逃さない

体の不調はあなた自身からのSOSサインです。

内視鏡検査はあなたの将来の安心につながる大切な検査です。

不調を抱えたままだと、あらゆる場面で「もしかしてがんなのかもしれない…」とふと思うことはありませんか?それが小さなストレスとなり、また新たな病を生む…という可能性もあるのです。

誰しも健康体でいたいものですが、「病気はあっても見つからなければ無いのと同じ」というわけにはいきません。

放っておけば命に関わる大腸がんですが、早期の小さな段階で切除できれば5年生存率も90%以上です。早く発見できれば死ぬような病ではなのです。

札幌駅から徒歩5分のクリニックで気軽に検査を

大腸内視鏡検査を初めて受ける方や、過去に検査を受けて苦痛を感じたことのある方は、ついつい検査から足が遠のいてしまうということもあるでしょう。

しかし、中年以降は特に、身体のあちこちにガタが来やすくなります。不調を感じたら、それが軽いものであってもなるべく早く原因をつきとめ、1日でも早く治療を開始することが大事です。不安を放置せず、自分の身体としっかりと向き合ってみませんか?

当クリニックは札幌駅から徒歩5分でアクセスが便利な立地にあります。

忙しい方でも、買い物やお仕事の合間に立ち寄れる距離にあること、交通の便が良いことは、検査を身近にするうえで非常に大切なポイントだと考え、この場所で開業することにしました。

「なんとなく不調だけど、検査のために遠くの病院に行くのは面倒」という方や、道外や市外からお越しになる方も、この立地であれば気軽にお越したいただくことができます。

札幌駅近くで気軽に相談できる場所として、当クリニックをぜひご活用ください。

この記事を書いた人

近間 威彦
近間 威彦
ちかま たけひこ

がんで亡くなる人をゼロにしたい
早期発見できれば完治できる可能性が高いと言われる胃がん・大腸がん。それなのにがんで亡くなる方が年々増えています。1人でも多くの方に検査を受けていただくことで、がんで亡くなってしまう方を減らせるはず。胃がんや大腸がんで亡くなる方を、本当に・・ゼロにしたいと思っているのです。大腸内視鏡検査で辛い思いをしたことがある人も、初めて検査を受けられる方も安心して当院に来ていただければと思います。まずはどうぞお気軽に、相談だけでもしてみてください。

【所属学会・資格】
● 日本外科学会認定医
● 内痔核4段階注射認定医
● 日本外科学会
● 日本臨床外科学会
● 日本消化器病学会
● 日本大腸肛門病学会
● 日本消化器内視鏡学会
● 日本消化器がん検診学会

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