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単なる「おなら」と思わないで。お腹のガスや膨満感は過敏性腸症候群の症状かもしれません。

単なる「おなら」と思わないで。お腹のガスや膨満感は過敏性腸症候群の症状かもしれません。
投稿日
2025.07.04
更新日
2025.07.04

 

「お腹にガスが溜まってつらい」「しょっちゅうおならが出る」「腸に不快感がずっとある」そんな症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

2,3日で収まるような症状であれば、少し前に食べたものが影響したとも考えられますが、ひと月もふた月も悩まされているようでしたら内科の受診を検討してください。

「おならが止まらないなんて理由でわざわざ病院に行くのもなぁ」と思われるかもしれませんが、お腹にガスがたまる症状が長く続く場合、過敏性腸症候群(IBS)である可能性があります。原因が不明なことも多いのですが、薬の処方で症状を抑えることも可能です。

過敏性腸症候群(IBS)について

過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても腸そのものに異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便通異常、膨満感などの症状が慢性的に続く、“機能性消化管障害”に分類される病気です。

過敏性腸症候群(IBS)と一括りにしていますが、その症状は人により様々です。

日常生活を送る上で最も大変なのは下痢型のIBSでしょう。突発的な下痢が続くタイプで、急な腹痛とともにトイレに駆け込むことも多く、これが原因で外出が困難になる方もいます。

また、腹部に張りや不快感を伴いつつ便がなかなか出ない便秘型があります。

症状が便秘のみの場合は、お腹が痛い、便が硬くなり出すときにお尻が切れる、トイレに時間がかかるということはありますが、まずは通常の便秘治療を行い、それで改善することも多いです。

加えて、下痢と便秘を繰り返す混合型もあります。

上記の3つに分類されない分類不能型として、おならが頻繁に出る、膨満感があるという症状の「ガス型」も含まれます。

便秘と下痢を繰り返すのはなぜ?

過敏性腸症候群(IBS)の混合型の場合もそうですが、便秘と下痢を繰り返すという症状に悩まされる方がいます。

これは便が硬くなったりゆるくなったりする体質だというわけではありません。便秘と下痢は一直線上の関係にあります。大腸は便から水分を吸収しますから、便がずっと排出されないままだと腸内でかちかちになっていきます。

その便を、薬などを使って出すと、硬い便の上の方にある、まだ水分の多い泥状の便も一気に排出されます。だから下痢になるというわけです。便秘と下痢を繰り返すというのはそういうことなんです。

腸が整っている人は、ほどよく水分が抜けた便が自然に排出され、上の方の便はじっくり降りて来てまたほどよく固まり、次の日に出るというサイクルなので、下痢状の便が出ることがないんですね。

IBS治療においては、症状により処方する薬が異なります。下痢型には腸の動きを抑える薬を処方しますが、便秘型には整腸剤や下剤など、症状に合わせながら処方します。

「おなら」が引き起こす生活の悩み

過敏性腸症候群の分類不能型(ガス型)の症状としては、

  • お腹が張って苦しい
  • ガスがたまりやすく、頻繁におならが出てしまう

というものが主です。

ガス型IBSの明確な原因は解明されていませんが、要因として、

  • 腸の動きが過敏になっている
  • 腸内細菌のバランスが乱れている
  • ストレスや自律神経の乱れがある
  • 食事内容

などが関係しているのではと考えられています。

おならが出るだけなら通院するほどではないのでは?と思われるかもしれませんが、こうした症状は身体的な苦痛以上に、精神的な負担や社会生活への影響が大きいものです。

腸が鳴る音やおならの音・匂いを気にして、「会議が怖い」「電車に乗れない」「人と一緒に食事ができない」と言った声も聞きます。職場など人の多いところ、静かなところで長時間過ごすことが苦痛になり、学業や仕事に支障が出ることも多いですから侮れません。

「ガスが溜まる」という症状に、大腸がんなどの病気が隠れていることも

注意していただきたいのは、ガスが溜まる、おならが頻繁に出るという症状=すべて過敏性腸症候群とは限らないという点です。

大腸がん、大腸ポリープ、憩室炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、腸管感染症といった病気でも、「お腹がはる」「ガスが出ないor出すぎる」「便がすっきりしない」といった症状が現れることがあります。

今までになかった腸の不調が気になった場合は、その不調の原因を調べて正しい治療をすることが重要です。

血液検査や内視鏡検査、画像診断などで他の疾患を除外したうえで、「検査では異常がないけれど、症状が続いている」場合に初めて成立するのが過敏性腸症候群の診断です。

大腸がんなど重大な病気が隠れていないか調べるためにも、症状がある方にはまず大腸内視鏡検査をおすすめします。

心と腸は繋がっている?「脳腸相関」とは

過敏性腸症候群のどのタイプにも共通するのは、検査で異常が見つからないこと。そして、生活やストレスと密接に関連しているということです。

「心と腸」は深くつながっており、日常的なストレスが腸の運動や感覚に影響を与えることは基礎医学で学ぶほど常識的なことなのです。これを「脳腸相関」といいます。

脳と腸が関係する理由ですが、脳と腸を動かすホルモンがセロトニンという共通したホルモンであることから、ストレスを受けてセロトニンの分泌が減ると、脳と腸の両方に影響が出るのです。

メンタルの安定が症状改善につながる可能性

心と内臓はリンクしていますので、ストレスで精神が病んでしまうと、内臓にも影響が出て心臓や腸の調子が悪くなることがあります。また、心の問題を解決すると身体の症状も改善するケースもあります。

転職・転勤や結婚・出産、身内が亡くなるなど、生活に大きな変化があった場合、それが慶び事あっても人間はストレスを受けるものです。

胃腸の症状で受診されて治療を開始しても、根本原因がメンタル不調にある場合は、精神面でのケアが必要です。

身体に症状があり、検査をしても原因がわからない、どの医者に診てもらっても改善しないという場合は、メンタルケアの専門医へ相談することも重要です。

「異常なし」と言われることが、最大の治療になることも

腸の不調を抱える患者さんの中には「もしかして大きな病気かもしれない」と不安になりつつ、怖くて病院に行けないという人もいます。

実際に来院し「もしかしてがんかもしれない」と思い詰めた顔で検査を受ける患者さんもいらっしゃいます。

内視鏡検査でがんではないと診断されると、とたんにほっとした表情になり「もう少し早く来ていればよかった」「検査してもらって本当によかった」と、それだけで症状が軽くなったように見受けられる方もいます。

このように、検査は、「症状の原因を突き止めるため」だけではなく、「心の安心を得るため」にも重要なのです。

「検査の恥ずかしさ」より「安心」を選びませんか?

お腹のガスや張り、おならの悩みは、とてもデリケートな問題です。でも、誰にも言えずに我慢しているうちに、生活の質がどんどん下がっていくのは避けたいものです。

「これくらいなら我慢できる」程度の症状だったとしても、不調や不安を抱えたまま生活をすると精神面でも不安定になります。

まずは「病気ではないか」を調べる必要があり、そのための最も確実な検査が内視鏡検査なのです。

当院では、痛みや苦痛を最小限に検査することをモットーに、医師も看護師も検査の技術を磨いています。

胃腸に関することであれば何でもご相談ください。「こんな軽い症状で相談していいのかな?」という心配はいりませんので、ぜひ当クリニックへお問合せください。

この記事を書いた人

近間 威彦
近間 威彦
ちかま たけひこ

がんで亡くなる人をゼロにしたい
早期発見できれば完治できる可能性が高いと言われる胃がん・大腸がん。それなのにがんで亡くなる方が年々増えています。1人でも多くの方に検査を受けていただくことで、がんで亡くなってしまう方を減らせるはず。胃がんや大腸がんで亡くなる方を、本当に・・ゼロにしたいと思っているのです。大腸内視鏡検査で辛い思いをしたことがある人も、初めて検査を受けられる方も安心して当院に来ていただければと思います。まずはどうぞお気軽に、相談だけでもしてみてください。

【所属学会・資格】
● 日本外科学会認定医
● 内痔核4段階注射認定医
● 日本外科学会
● 日本臨床外科学会
● 日本消化器病学会
● 日本大腸肛門病学会
● 日本消化器内視鏡学会
● 日本消化器がん検診学会

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