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胃がんを早期発見。苦痛が少ない胃カメラ検査(胃内視鏡検査)を札幌で受けたい方へ

胃がんを早期発見。苦痛が少ない胃カメラ検査(胃内視鏡検査)を札幌で受けたい方へ
投稿日
2024.10.30
更新日
2024.10.30

私は研修医時代から大腸カメラ(大腸内視鏡検査)がとても好きで、曲がりくねった大腸に挿入しても極力痛くないような内視鏡の操作と、疾患を発見する目視のやり方について日々研究しています。

そのため日常的には大腸についてお話しすることが多いのですが、当院ではもちろん胃カメラ(胃内視鏡検査)も専門として行っております。大腸内視鏡検査と共に胃内視鏡検査も、患者さんからは「苦手」「緊張する」という声が多いです。

初診の際に丁寧にご説明しますし、最終的には皆さんから「検査を受けてよかった」と言っていただけるのですが、胃内視鏡検査について漠然と不安を感じつつこのコラムを読んでいる方のために、今回は当院の胃カメラ検査についてご説明いたしましょう。

胃カメラ(胃内視鏡検査)の目的と胃がんについて

胃内視鏡検査では食道・胃・十二指腸に疾患がないかを調べます。特に食道がんや胃がんを予防するために行う検査です。

胃がんの罹患者は大腸がん・肺がんについで3番目に多く、死亡原因の上位となっているがんです。しかし、早期(Ⅰ期)のうちに発見し速やかに治療を行えれば、5年生存率が99%と高いのも特徴です。

早期の胃がんであれば、開腹手術をしなくても内視鏡で取り除ける場合もあるので、治療する際も体への負担が最小限で済みます。がんが小さいうちに検査で見つけるということがいかに重要かお分かりいただけるでしょう。

ただし、早期の胃がんは検査の経験を重ねた名医であっても非常に見つけにくいものだと言われています。そのため、1回目の検査で何も見つからなくても、その後定期的な検査を推奨しています。

小さい胃がんは3年くらいはあまり成長しないため、早期の胃がんが見逃されたとしても3年連続で胃カメラを受ければ99.8%の確率で見つけることができるからです。そういった万が一のことを考えると、毎年検査を受けていただいたほうが安心です。

がんは一般的に年を取るごとに罹患率が上がりますが、20代・30代とまだ若い世代でも罹る方はいらっしゃいます。若年者だと進行も早いので、症状が出てからあっという間に亡くなってしまうことも珍しくありません。

若い世代の方も油断せずに、職場の検診等で異常が見つかったら速やかに精密検査を受けて、定期的な検査は症状がなくとも自発的に受けていただきたいですね。

胃カメラ(胃内視鏡検査)で見つかる他の疾患

胃内視鏡検査を受けることで、がん以外にも胃潰瘍やポリープ、食道炎や胃炎などの疾患を調べ、適切な治療を行います。

胃の痛みやムカムカ、食べ物を飲み込むときに喉や胸のあたりに違和感があるなど何らかの症状がある方、身内にピロリ菌感染者がいる方は胃内視鏡検査を受けた方が良いかもしれません。

胃の不調は軽視されがちで、「加齢で油っこい食べ物を受け付けなくなったせい」とか「仕事のストレスが胃に来ているだけ」などと自己判断で胃薬を常用しつつ生活している人も少なくありませんが、私はそれがとても心配です。きちんと検査を行って症状の原因を明確にし、適切な治療を行ったほう楽になるのにと常々思います。

また40代以上の方で、一度も胃内視鏡検査を受けたことがない方も検査をご検討ください。症状がなくても治療が必要な疾患が密かに進行している可能性があります。

当院では初診で症状や健康上の不安などを伺い、検査をした方が良いかを判断してお伝えします。もちろん無理に検査を行うことはしませんので、医師の見解を参考に胃内視鏡検査を受けるか決めていただくことが可能です。絶対に検査が必要だと思われる患者さんには、一度お断りされても、なんとか受けていただくよう説得するかもしれませんが…。

近年の胃がん検診と胃カメラ(胃内視鏡検査)について

胃内視鏡検査は口または鼻から内視鏡を挿入して、胃の中に病気がないか目視でチェックする検査です。

一般的な胃がん検診ではこの内視鏡での検査と、バリウムを飲む胃部X線検査のどちらかを行いますが、検査のために時間をとるのなら内視鏡検査がいいと私は考えます。

カメラで直接見るほうが確実に診断できますし、X線検査で要精密検査となった場合はどちらにせよ内視鏡検査を行うことになるので、ムダなく1回で検査が終わった方が患者さんの時間が節約できるからです。

胃内視鏡は経口(口から)にするか経鼻(鼻から)にするか選べますが、当院では「オエッ」となりにくく、患者さんの苦痛が経鼻をおすすめしています(経口でも対応可能です)。

古いタイプの経鼻用内視鏡は、経口用内視鏡より細いぶん画質が粗いと言われていましたが、今の世代の経鼻用内視鏡はカメラの性能が良くなったためとてもキレイに映ります。通常の胃内視鏡検査を行うには充分な性能を持っていますのでご安心ください。

土日でも検査OK。1日で胃カメラと大腸カメラの検査も可能

国立がんセンターの調査では、胃がん検診を受けて要精密検査と診断されたのにも関わらず、5人に1人が精密検査を受けずにいるそうです。何のために検診を受けたのだろう…? と思わなくもないですが、きっと人それぞれご事情があるのでしょう。仕事が休めない、子育てに忙しい、家族の介護がある、検査が怖い、等々。

しかし、前の項目でもお話しした通り、胃がんは早期発見・早期治療であれば治療の日数も費用も最小限で済みますし、体の不調は早く治して、健康不安を解消した方が日々の活動がより充実したものになるはずです。

当クリニックでは胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に行うことができますから、時間のない方でも検査を受けていただきやすいでしょう。健康管理のために定期的に検査をして自身の体のことを把握しておくというのも重要ですから、1年に1回、お休みを取って胃カメラを受けてほしいと強く願います。

苦痛の少ない内視鏡検査を心掛け、がんで亡くなる人を減らしたい

病院での検査というものは、患者さんにとって楽しくてワクワクするものではありません。中でも内視鏡検査は苦しいというイメージもあるので、「検査に行かなくちゃ」と思いつつ先送りにしたい気持ちもわかります。

だからこそ、私どもはなるべく患者さんに抵抗なく検査を受けてもらえるように体制を整えています。

札幌駅近にクリニックを開業したことにも意味があります。市内各地や市外からもアクセスしやすく、オフィス街で会社帰りにも通えるというのもありますが、鎮静剤利用で内視鏡検査を受けた際に車の運転をしなくても公共交通機関で最寄り駅まで帰れるので安全なのです。家族にお迎えに来てもらうのが難しい方でも利用しやすいでしょう。

仕事が忙しくて平日に休めない方のために、土日も検査日として選べるようにしています。

そして医師は内視鏡を挿入するテクニックを磨き、鎮静剤利用を選択しない方でも苦痛が少ない検査を心掛けています。

様々な角度から、患者さんが検査を受けやすいように工夫をしています。それはひとえに、治せるはずのがんで亡くなる人を1人でも減らしたいからなのです。

「初めての胃カメラ検査で不安」という方や「以前に胃カメラ検査を受けて辛かった」という方はぜひ当院へお越しください。

まずは検査への不安をなくし「このクリニックでなら検査を受けてもいいかな」と思っていただけるようにきちんとご説明して、最もよい方法で検査と治療を行いますので、心配なことがあれば問診時に何でもご相談ください。

この記事を書いた人

近間 威彦
近間 威彦
ちかま たけひこ

がんで亡くなる人をゼロにしたい
早期発見できれば完治できる可能性が高いと言われる胃がん・大腸がん。それなのにがんで亡くなる方が年々増えています。1人でも多くの方に検査を受けていただくことで、がんで亡くなってしまう方を減らせるはず。胃がんや大腸がんで亡くなる方を、本当に・・ゼロにしたいと思っているのです。大腸内視鏡検査で辛い思いをしたことがある人も、初めて検査を受けられる方も安心して当院に来ていただければと思います。まずはどうぞお気軽に、相談だけでもしてみてください。

【所属学会・資格】
● 日本外科学会認定医
● 内痔核4段階注射認定医
● 日本外科学会
● 日本臨床外科学会
● 日本消化器病学会
● 日本大腸肛門病学会
● 日本消化器内視鏡学会
● 日本消化器がん検診学会

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